映画「ひろしま」
映画の名は、「ひろしま」
みなさんはご覧になりましたか?
この映画は、広島に原爆が投下された8年後に製作
海外の映画祭で受賞するなど、評価の高い映画でした
しかし、内容が反米的という事で日本では大手映画会社が上映を拒否
映画「ひろしま」は、国民のほとんどに知られる事はありませんでした
ところが、いま全国各地で上映会が開催され注目を浴びているそうです
昨夜、私も初めて観たのですか、とにかく目が離せませんでした
8月6日に原爆が投下され、逃げ惑う人々
建物の下敷きになり火にのみ込まれる妻
やっと見つけた息子はすでに亡くなっていた、その息子を背負って去る父
体を支えないながら、やっとの思いで川までたどり着き、川の水に沈んでいく女学生たち・・・
多くの人が真っ黒になって焼け死んでいる
放射能をたっぷり含んだ黒い雨にうたれる・・・
地獄と化した、広島がリアルに演じられているのです
原爆投下から8年たっても、原爆症で亡くなる級友たち
その迫真迫る演技は息をのみます
映画の作成者がこだわったのは、原爆投下直後の広島の姿をリアルに再現することだったそうです
撮影に使われた小道具に、被爆者が持ち寄った服や瓦礫をつかったという
驚いたのは、映画に出演した人の中には多くの被爆者もいたということ
被爆者本人が、あの8月6日を演じる気持ちは、どんなに辛かっただろうか
それだけ、平和への思い、核兵器廃止の願いが込められた映画だということです
もし戦争になったら、私は、家族は・・・愛する人達はどうなるのか
その想像力が、今欠けていると思うのです
戦場や戦争の惨禍ってどうなのか、リアルに実態をつかむことがとても大切だと思います
ラストシーンは、平和への願いを込めて、広島市民が原爆ドームに向かって行進します
賛同した市民の行進は2万人に膨れ上がったといいます
最後のシーンは圧巻でした
8万8千人の市民が出演した「ひろしま」
映画を観て、私は何度も涙が出ました
そして、二度と戦争をしてはならない、核兵器廃絶を強く思いました
みなさんも、ぜひ「ひろしま」を観て下さい