本当は、介護は「生きがい」のある仕事
有料老人ホームの職員が、殺人容疑で逮捕・・・
3人の高齢者が亡くなりました
心よりご冥福をお祈り致します
2014年11月~12月に入所者3人が相次ぎ、転落死しました
新聞報道等によると、容疑者の男性は
「入居者の言動に腹がたった」「職場でもいろいろあった」と述べているとのことで、仕事上のストレスが動機の可能性がある・・・と報じられています
強いストレスがあったとしても、殺人行為にまで至ってしまった事件
「ストレスが原因」と、簡単に言えない大きな問題
今回の事件は、介護現場の多くの課題を浮き彫りにしたのではないでしょうか
介護現場は認知症の方の対応や、ナースコールでの呼び出し、食事や排せつの介助など
重労働な上、精神的にも強いストレスを感じることはしばしば
また、お宅に訪問をして介護の仕事をしたり、介護相談をしたり
印鑑や通帳や金銭の場所まで把握するケースもあります
介護は本当に高いモラルが必要とされる仕事です
私も特別養護老人ホームに勤務していた時、夜勤中に
「では、さいならぁ~」と枕を背負って、建物から出て行こうとされる認知症の女性を、何度もなだめたり、話をしたり・・・
その間に、別の部屋からナースコールがなり、排せつの介助
戻ったら、出ようとされた女性の姿が見えず、施設中を大探し
何度もヒヤヒヤすることがありました
また、入浴介助中に
「何をするんじゃ~!」と、お年寄りからつねられたり、蹴られたり
さすがに、暴力を受けると、気持ちが荒立つこともあり、カッとなる自分の気持ちを抑えて抑えて・・・・と、自分との闘い
でも、なぜ目の前のお年寄りは、介助を拒否をするのか?
どんな接し方がこの方には必要なのか?
常に自問自答
そして、周りのスタッフとの情報交換をしたり、思いを共有したり、ケアの方針を考えたり・・・
介護の仕事は専門性がすごく求められるのです
また、職場の人間関係が直接、ケアの質にも関係してしまうなど、職場環境の改善はとても大切
でも、大変な仕事だけど、とてもやりがいのある、楽しい仕事でもある
お年寄りの方や家族と、一緒に泣いたり笑ったり
食べる喜び、お風呂へ入れる喜び、寝たきりでも目が合ってほほ笑む
まさに「生きる」ことを強く感じる仕事
だから、私も17年間、介護の仕事を楽しくできたのだと思います
そんな「生きがい」を感じる仕事ですが
常に人員不足、パートで勤務をまわす、介護の仕事経験がなかったり、無資格者も多くなってきた
給料も安く、体力的にもとてもツライ・・・
この厳しさを助長している介護保険制度の改悪の嵐
介護報酬を引き下げる、利用を抑制するため、さまざまな制限をつくったり・・・
まさに、国をあげて「介護事件」を増やす原因をつくっているではないか!と、言いたくなる
介護保険の改悪は、「生存権」をかけた闘いです
利用者への負担金はこれ以上負わせない
もっと介護サービスが利用しやすくする
介護報酬はもっと引き上げる
国も自治体ももっと「福祉」に力を入れなくては!
本当は介護は「生きがい」ある仕事
やりがいのある仕事です
お年寄りも、人間らしく生きる
介護の現場で働く人も、生き生きと働けるようにしたい
私も「介護の声」を市政に届け、頑張ります!