介護支援ボランティア制度・稲城市
稲城市の介護支援ボランティア制度の視察
稲城市市役所で話を伺いました
市役所の1階ロビーに、ガンダムが展示してありました
ガンダムやガッチャマンやヤッターマンなど手がけた大河原邦夫さんが稲城市の出身で、いまも市内に住んでおられるそうです
東京都心の新宿から電車で10分程度の街で、一戸建てで住むには便利がよいそうです
昔は稲作がさかんでしたが、今は梨
高くて一個千円にもなる高級梨が有名
稲城市でボランティア制度が創設されたのは、平成19年
65歳以上の高齢者が、市が認定した介護支援ボランティアをするとポイントがつき(年間最大5000ポイント)
そのポイントを換金し交付金として、個人に交付する制度(介護保険料負担の軽減という位置づけ)
高齢者がボランティアとして活動することで、要介護になることを防ぎ介護保険の費用を抑制させる
ボランティア活動受け入れ団体として認められるのは
介護保険対象施設・稲城市が委託する地域支援事業・ふれあいセンター・高齢者会食会など
活動する内容は
・レクレーションの指導・参加支援
・お茶出しや配膳・下膳など
・散歩や話し相手
・行事などの手伝い
・その他、施設職員と一緒に行う洗濯物を整理やシーツ交換など
専門的な介護はもちろん介護スタッフ
その手伝いして行うのがボランティア
2015年6月末で、ボランティア登録は651人
その約8割が女性
ボランティア受け入れ団体は22
ボランティアとして登録されたら、「ボランティア手帳」が交付され、ボランティアをするごとにポイントがつきます(一時間1ポイント)
ボランティアとボランティア受け入れ団体のマッチングやポイントを換金し交付する仕事は社会福祉協議会
市から社会福祉協議会への委託金は交付金を含め、年間約185万円
財源は介護保険の地域支援事業費とのこと
ボランティアをすることで、外出する機会が増え、生きがいになり要介護者になる発生率が、ボランティアをしない人より低い
費用対効果として市独自の試算によると、介護保険の引き下げ効果が10.4円(一人/月)
要介護状態になることを防ぐための、予防としてのボランティア活動
おもしろい取り組みだと思います
しかし、今後は介護スタッフが行っていた内容を、地域のボランティアが担うような制度の構築を国は考えています
稲城市のように、ボランティアはあくまでも、介護の「支援」としてとらえ介護を実施するのではなく
「介護」を保障したうえで、ボランティアがそれ以外を行うことが大切と思いました
福山市ではどのようにボランティア活動ができるのか
介護とはボランティアとは・・・しっかり考える必要があるなぁ・・・