行政視察 一日目
さて、今日は昨日お伝えしていたように、民生福祉委員会の行政視察です
9時15分に福山駅に10名の議員と、庶務課の方が2名引率で、総勢12名の団体で行動です
行きの新幹線の中では、赤旗新聞・中国新聞をすみずみまで読み、このあとに行く視察内容に関する、生活保護の内容の本を読みました
よく晴れていた空も、横浜のあたりから雨模様となり、千葉についた時はザーザー雨が降っていました
聞くと、電車が止まるぐらいの大雨の大荒れだったとか・・・
さて。千葉市役所に14時過ぎに到着
今日の研修内容は「生活保護自立支援強化プロジェクト」です(長い内容でごめんなさい)
生活保護の課長さんよりお話を伺いました
リーマンショック後、生活保護受給者が急激に伸び、現在千葉市の生活保護予算は297億円
平成24年6月現在の状況は。保護世帯は13513世帯・保護人員は17819人・保護率は18・5‰
歳出削減と自立支援の推進・不正受給や不正請求などの課題に対して、全庁で横断的に取り組むため、平成22年5月にプロジェクトチームを立ち上げたそうです
被保護者就労促進事業をしているそうです
これは、就労意欲はあるが、就職活動が長期化し、就職になかなか結び付かない人を対象にしています
しかし、これは業者委託(人材関係の)で行い、受給者に対して仕事が見つかるよう支援をするが、仕事の斡旋が出来高制になっているのです
その他の支援制度もあり、1279人支援した結果、513人が就労に結び付いたとか
私が質問をしたのですが、「513人の就職は、長期的に可能なものなのか?現在、厳しい条件の仕事しかなかったりするわけで、安定的な雇用に結び付けらているのですか?」
課長さんは「議員の言われるのは、たいへん厳しい質問で、それが現在大きな課題となっているのです」と言われました
委託業者を出来高制にしたので、労働条件はともかく「就職に結び付いたらいい」となってしまい、方向性を見なおす必要がある、と言われていました
・・・なるほど、安定的な雇用に結びついていないんだ、と私は理解しました
その他、就学支援などの取り組みなども伺ったり、受給者が社会性を持つことでできるような取り組みも頑張っていると学びました
その反面、やはり適正化・自立支援という立場で、不正をなくし、早く保護を打ち切るためのプロジェクトにもなっている?という印象も受けました
国の方向性は「年金や、ふつうには働く人の賃金のほうが、生活保護費より安い」だから、生活保護費を下げるなど生活保護基準を見直すというのです
不正受給はもちろんいけないけど、一生懸命働いても低い賃金の在り方や、ふつうに生活できないくらい低い年金が問題!だとみなさん思いませんか?
憲法で保障されている、生活の保障という立場で給料保障や年金設定をせず、安易に生活保護費を下げていくのは本末転倒!!
保護を受けずに必死で働いている人の政治への怒りの矛先を「生活保護受給者」にあえて向けていくやり方を国はしているのです
本当に許されないですよね
今日の研修で、福山市の生活保護者への支援が具体的にどのようになっているのか、私は把握していないことを実感
もどったら、いろいろ調べてみよう
さてさて、移動中の電車の中からスカイツリーが遠くに見えました
やった~